三菱製床暖房熱源機「エコヌクール」からコロナ製「エコ暖フロア」へのリプレース
三菱電機が2025年3月末を以って床暖房熱源機「エコヌクール」の製造を惜しまれつつ中止しましたが、年末になると早速エコヌクール熱源機の交換依頼があったため、三菱電機以外のメーカーでの更新工事を行いました。今回はコロナ製「エコ暖フロア」でのリプレース事例を紹介します。
既設床暖房熱源機は広範囲の床面積向けの機種である三菱電機製「エコヌクール・レオ」(密閉型)でした。残念ながら故障したのと、使用年数的に修理不能なモデルであったため、新たにコロナ製熱源機「エコ暖フロア」(開放型)で置き換えすることにしました。

ただし、既設床暖房系統数が12系統もあったのと、熱源機の能力の違いもあり、1台で丸ごと置き換え可能な機種が存在せず、結果的に3台に分割することが必要だと分かりました。


メーカーや職人さんを交えて何度も打ち合わせして、既設の設備状況と床暖房の範囲、系統分けを確認し、新たに設置する熱源機の仕様と家の中の床暖パネル敷設状況およびリモコン制御の区分けとをすり合わせしました。
結果的に、現行12系統のうち、一部の系統を統合するなどして9系統に組み直した上で、熱源機3台(4系統、3系統、2系統)に分割して設置することになりました。リモコンは既設と同様に5カ所設置しました。



★既設系統の集約は結構大変。写真のように、温水配管は後ろから斜め上に向けて接続しないといけなかった。
1台→3台に増やす工事を1日で終えるのはさすがに難しかったです。結果夜までかかってしまい、お客様にはご迷惑をおかけしてしまいました。なので、完成写真は翌日に改めて撮影し直しました。

無事工事も終わり、通常運転に移ったところ、特に問題となるようなこともなく、従来通りの暖かさで運転出来ました。
今回の工事で、コロナ製熱源機の特徴や三菱電機製熱源機からのリプレースの際に確認すべきことなど、職人さんだけでなく、営業サイドにとっても経験値を上げることが出来ました。
次からはもっとスムーズに事を運べると思います。
三菱電機製熱源機のリプレースをお考えの方がおられましたら、遠慮なく当社までご用命下さい。現場調査にお伺いします。
用松俊彦
