HEMS連携による太陽光余剰電力を活用した昼間時間帯でのエコキュート沸き上げ(沸き上げシフト制御)
太陽光発電システム、蓄電池システム、HEMSをセットで設置して、沸き上げシフト連携が可能な各メーカーのエコキュートと連携させると、昼間時間帯に太陽光の余剰電力を活用してエコキュートの沸き上げをやってくれます。
HEMSの機能のひとつである「ソーラー家電連携(HEMS)」を「有効/多め」にしていると、昼間太陽光発電で発電した電気が余っているときに、給湯器の沸き上げをします。(モニタ写真参照)

上の写真は「沸き上げシフト制御」を行っている時のモニタの表示。
※左上に「HEMS制御」の文字が表示されているのがポイント。HEMSが意図してエコキュートの沸き上 げと蓄電池への充電を同時に行っていることが分かる。電力会社から電気は一切購入していない状況です。(ユーザー様よりご提供いただきました)
ここで重要なのは、シャープ製のHEMSの場合、余剰電力が足りない局面では沸き上げシフトを行わないことです。
メーカーによっては、「おひさまエコキュート」や「(昼間沸き上げ機能付きの)エコキュート」という機種がありますが、これらは太陽光の余剰電力があるか否かは考慮せずに昼間に沸き上げを行うため、曇り空などの悪天候や休日のような余剰電力がない日中に電気を買ってしまうため、高額な料金単価の昼間の電気の買電リスクがあります。

「(HEMS制御による)沸き上げシフト制御」は、予測で動かすだけでなく、天候が変わり余剰電力予測よりも多く発生する局面でも沸き上げをするような動かし方が出来ます。つまり買電リスクを極力減らしながら余剰電力を積極活用することが出来る「リアルタイム制御」が可能です。
最近のエコキュートは、ほとんどのメーカーでHEMS連携で沸き上げシフトが出来るモデルが発売されており、HEMSを通じて太陽光と連携することで、発電した電気の自家消費量を極限まで増やすことが可能になります。(写真のモニタに表示されている「今日の自家消費率 97%」と表示されています)
私自身もエコキュートを買い替えして、エコキュートをHEMS連携させて沸き上げシフト制御で昼間の沸き上げを増やす予定です。(今週の土曜に交換工事します)
現在、太陽光と連携出来るエコキュートには国が補助金を出しています。通信設定が無線で出来て、最大13万円補助金がもらえる三菱電機製がおススメです。(メーカーによっては通信設定が有線接続のみのメーカーがあるので注意が必要です。有線接続仕様の場合、ルーターとエコキュートリモコンとをLANケーブルで接続する工事費用が別途かかります。)
蓄電池導入(補助金あり)と同時にエコキュートの買い替え(補助金あり)をして、発電した電気の自家消費量最大化を目指しませんか?
用松 俊彦